レカ郎写真記


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...... 2018年01月17日 の日記 ......
■ 去ったもの、去りゆくもの   [ NO. 2018011701-1 ]



間もなくキハ183系の初期車が全廃となります。もっと早く全廃してもおかしくないキハ183系を取り巻く状況でしたので、よくここまでもったなというのが感想ですが、初期車ならではの力強いエンジン音がもう聞けなくなるというのは残念な限り。

現在の車両にはない多種多様な顔ぶれだったキハ183系、特に中間電源車やダブルデッカーといった車両は今後まず作られることはないでしょうし、キハ80系から続く客室と乗務員室の間に機関室があるというスタイルも間もなく消滅してしまいます。

キハ183系と言えばスラント、ダブルデッカー、中間電源車のキハ184、そして坊主が特殊車両としてあげられるのであないかと思いますが、中でも中間電源車を改造し先頭車化した100番台は当時の技術レベルを物語る車両の1つだったのではないかと思うんですね。
当時はジョイフルトレインなども改造で作っていた勢いのある時代だったからこそ誕生したのが100番台なのではないかと思いますが、今あそこまで車両を転用改造することはまずないですからね。

さて今日の写真ですがこんな時代もあったな〜というもの。
キハ184や100番台が入っていないので、初期車フルキャストではありませんが、形式消滅して久しいキサロハ182を連結した特急とかちです。
このキサロハはほんとにもったいなかったな〜と今もつくづく思うのですが、今の人を運ぶだけが目的の箱、人を箱ぶコンテナみたいな車両ではなく、都市間輸送でもしっかりと1つ上の快適設備や観光地北海道というものを意識した、乗ることが目的で乗りたくなる車両だったなと思うんですがね。
寝台連結というのもありましたが、キハ183系のパワーアップなどはこのキサロハのために行った改造みたいなものでしたからね。そこまで意気込んでの投入だったわけです。
スーパーとかちという名前もこの列車のために登場したものでしたが、その後早さを売りにした列車にスーパーの名前が付けられるようになったものの、今ではスーパーを名乗るに値しない列車がシレっとスーパーを名乗っていますから、スーパーの価値も地に落ちたものだと思ってしまいます。
もうこうした活気ややる気に満ちた、攻めのJRに戻ることはないのでしょうかね。

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