レカ郎写真記


[PREV] [NEXT]
...... 2018年01月22日 の日記 ......
■ 夕張鉄道 札幌200か30   [ NO. 2018012201-1 ]



今日は夕張鉄道から1台。

今日ご紹介するのは夕張鉄道本社所属の札幌200か30、日野ブルーリボンです。

このクルマは98年に新製導入となった路線車。発注内容はそれまでのクルマ同様2人掛けシートメインのハイバックシートを搭載したロマンス仕様車で、前中戸が折り戸、側面表示機は車体につくというスタイルでの発注となっています。

札幌200ナンバーに切り替わってすぐに導入となったクルマなわけですが、この時入ったのはこの1台のみでこの後04年に新車導入が行われていますが、この時導入になったのはブルーリボンシティなので、長らく続いたブルーリボンでの導入はこのクルマが最後となっています。

さらに04年以降路線車の新車導入を行っていないというのが夕鉄なわけですが、かれこれ14年新車導入を行っていないということになるわけですね。それだけ夕鉄を取り巻く環境が厳しいということを物語っているわけですがさてこのクルマ、時期は定かではないものの、最近になって長らく所属していた野幌営業所から夕張本社へ転属したようなんですね。

そして同時に色々な車体更新を含めた改造を施したようなんですが、まずは幕式表示機からLED表示機へ転換したことがあげられるでしょうか。カラーも以前だとホイールベース間にサイロ、リアオーバーハングには百年記念塔が描かれていましたが、こちらが消されてシンプルなカラーリングへと変わっています。
たぶんもうサイロと百年記念塔のあるカラーを纏ったクルマはいないのではないかと思われますが、私はサイロもそうですし、百年記念塔も夕鉄バスが走る沿線風景や北海道らしさを表わしていてよかったのにな〜と思うだけに、けされてしまったのはちょっと残念な感じがします。かつて札幌市営地下鉄の内装で時計台などこれぞ札幌というものばかりを描いた化粧板を採用していましたが、思いっきりベタな北海道の風景や名物ばかりのイラストを描いたカラーリングを採用するバス事業者があってもいいように思うんですがね。その方が地元住民も親しみが湧くでしょうし、観光客にもうけがいいでしょうし。

さてこのクルマ、私は妙な違和感を覚えました。カラーリングが変わっているというだけではないんですね。なんか同じく本社に所属する移籍車のブルリのような寂しさを覚えたんですが、よく考えたら側面表示機が車体からなくなっているではありませんか。
LED化に際して窓枠部分にLED表示機をつけ、不要となった本来車体にあった表示機を撤去して埋めてしまったようなんです。
さらに窓枠自体も2枚目がすっかり入れ替えられたような感じになっているんですね。

こうした窓枠は夕鉄発注車には存在していないはずなので、廃車となった側面表示機を窓枠に設置していた移籍中古車から取って来てこのクルマに取り付けたという感じなのではないでしょうか。そうなるとフロントの表示機も中古品ということになりそうですが、本社転属の際に行われた改造なのでしょうね。
車体もきれいになっていますので、車体更新と合わせて改造も行ったという感じなのでしょう。

ここまで大きく改造して車体更新まで行ったということは、製造から20年目のこのクルマをまだまだ使うということにもなろうかと思いますが、夕鉄らしさが失われてちょっと残念な感じではあります。

夕鉄にはもう30年近いクルマも存在していますが、一体いつまでこれらのクルマを使い続けるのでしょうね。いっそのことここまで来たら置き換えるのではなくレトロで売りだして集客を得るというのもありなのでは?なんて思ってしまいます。ボンネットバスやモノコック車だけがレトロではないですからね。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: