
キハ183系の初期車を711系のようにネットで出資金を募って費用をねん出し保存しようという活動が始まっています。JRに任せておけば全部鉄クズになってしまうという危機感から民間が立ち上がったという状況ですが、その保存車を国鉄色に塗り替えるとのことですが、国鉄色と言えばやはりキハ183−1を含めた4両でしょう。 かれこれ国鉄色が用途廃止になって10年近くなりますが、この国鉄色車に関してはなんだか残念な状況になっているとか。
今はどうなっているのか分かりませんが、少し前の情報だと譲渡先のミャンマーでは建築限界が日本より低いため屋根を切って使うのがほとんど。屋根を切って低屋根化して使うため、屋根上に乗っているエアコンのエバポレータも屋根にめり込むような形で設置されるようですが、国鉄色に関しては一部はブルトレのようなカラーに塗り替えられ使われているものの、先頭のスラント車は運転台部分をすっかり切り取られ、屋根も切られた状況で工事がストップしたままなんだそうです。
シートをかけるなどの処置もされていないようなので、スコールなどがある地域だけにいざ使おうとしても使えない状況になってしまっているのでは?と思うんですね。
本来であればJRの手で1両くらいは保存されるべきであるキハ183系のトップナンバー車がミャンマーへ送られ、切り刻まれて放置されている、JR東や西、東海では考えられないような扱いになっているわけですが、国鉄色に塗りかえると聞いてこのキハ183系トップナンバーのことをついつい思い出してしまいました。
さて今日の写真ですがスーパーおおぞらの代走でキハ183系が入った時のもの。国鉄色3両とHET色ととかち色2両ずつという編成でしたが、この中での生存率は0%に近いのではないでしょうか。まだスラントには特急マークも健在です。 2両目の青ボウズも国鉄色同様ミャンマー送りになってしまった車両でが、こちらは若干の改造を受けてミャンマーの地を走っているようです。 |
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