レカ郎写真記


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...... 2018年03月12日 の日記 ......
■ 札幌の市電はクラシックカー   [ NO. 2018031201-1 ]



1月トミーテックの鉄道コレクションから札幌市電の250型が2種類発売になりました。どっちも同じ253号ですが、パンタグラフがシングルアームとZ型の2種類となり、私も1つ買いました。買ったのはもちろんZ型パンタの方です。

この250型もそうですが、今日取り上げた240型もそうで、札幌の市電は還暦近くだったり、還暦を越えているものも少なくありません。なのに今も元気に走り回っているというのはすごいな〜と思うばかり。おそらく整備には並々ならぬ苦労があるかと思われますが、ちょっと考えてみると、自家用車で50年も60年も前のものとなるとそう簡単に見ることはできません。同じ鉄道車両として見ても、在来線だと30年が目安、最近だとさらに短く15年くらいというものもありますし、新幹線もあっという間にデビューしては消えていきます。そんな中で札幌の市電は50年も60年も生きているわけですから、これらの2倍、3倍活躍していることになるわけですね。

市電の歴史で見ても、かつては豊平や新琴似、円山公園、苗穂駅前などにも札幌の市電は路線を持っていました。そうした時代を知っていて、今はただ同じところをグルグル回るだけにとどまっていますが、かつては今は線路のない場所まで走って行っていたことがある車両が今も現役というのが何よりもすごいな〜と思うばかりです。

私の知り合いに今年75歳になる方がいらっしゃるんですが、その方が大学生だった頃、222号に乗ったのを覚えていて、あれは昔乗ったものではないか?と思ったと言ってました。親子3世代に渡ってみたり乗ったりできるほど長生きしているのが札幌の市電というわけですね。最近では低床車を入れようとかそうした話が出ていますが、せっかくここまで来たわけですし、もはや簡単にポイ出来るレベルの車両ではないんじゃないかと思うわけです。低床車もいいですが、ビンテージもので札幌の市電が元気で市民の足として重要な役割を担っていた時代を知っているこれら歴史的史料価値のあるクラシックカーも大切にしていってほしいものだなと思います。

さて今日の画像ですが、先日撮った244号を。これだと車号が分かりにくいのですが、この車両もラッピング車になって随分長いですね。

この244、240型の中では一番最初に製造されていながら244号が与えられているという不思議な車両です。
245号は製造から10年ほどで事故廃車になっており、こちらは短命に終わっていますが、その分残る車両は60年近くに渡り活躍しています。

この車両もかつてはあちこちに顔を出していたのでしょうね。そう考えると改めてすごいな〜と感じます。

あちこち改造や台枠の交換などが行われ、製造当初とは姿もカラーも変わって来ていますが、基本的なスタイルは今もそのままです。

さらにすごいのは今は交換されているかもしれませんが、主要部品が150型から流用されているということ。部品単位で見ると60年度頃の騒ぎではないということになるわけですね。

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