
毎年冬場になると雪国の鉄路では縁の下の力持ちとして活躍するのがラッセル車。ただ走行する線区は少なく、また活動時間が夜間というパターンが多いためなかなか目にすることができないのが実情だったりしますが、そんな中ラッセル車の撮影にようやく成功しました。
年末にラッセルを札幌駅近くで見かけたとの記事をご紹介しましたが、その時刻を目安に調査をしたところ、やはりラッセルが走っているではありませんか。ただし回送ですが。 定期列車なので期間中は毎日運行となっているようなので、その時間に行けば毎日ラッセルを札幌圏で見ることが可能になっているようです。
ただし回送ですのでラッセルらしくウィングを広げて雪をはね飛ばすというシーンは見られません。ただ日中にしかも札幌圏の線区でラッセルが走行するシーンを見ることができることだけでもありがたい話なのです。
この回送、小樽まで運行した後小樽築港まで折り返して小樽築港3番に留置になるようなんですが、以前はずっと日中小樽築港にいて夜になると業務開始で出て行き、折り返しはそのまま小樽築港には入らず苗穂まで運行するという行程だったはずですが、前から日中小樽まで回送してたかな?という疑問が・・・。随分前の記憶ではそんなことはしておらず、ラッセルが明るい時間帯に札幌圏を走る姿なぞ見たことがありませんでした。なので今季から、あるいは今季限定の行程なのかもしれません。
さてこのラッセル、山線を徐雪するために走るものの、石北本線同様複線型のラッセルヘッドで運行されています。単線型のラッセルヘッドって宗谷本線限定なのかもしれませんね。 宗谷線ラッセルは昔撮ったことがあるんですが、複線型のラッセルは今回が初めて。ただ複線型は両側に雪をはね飛ばす単線型と違って左寄せの形状なのでラッセルらしい姿を撮るには進行方向左側に入らないと撮れないのです。でも左側できれいに撮れるような場所ってなかなかないんですよね。今後研究する必要がありそうですが、臨時列車もなにもない現在において貴重な撮影対象と言えるでしょう。 DE10やDE15は全国で数を減らしつつあり、DE15のラッセルも置き換えが進んで来ていますから、このDE15のラッセルもいつまで見られるか分からない存在。ひょっとすると今季が最後になってしまうことも考えられますから、せっかく明るい時間札幌圏を回送ながらも走っているのであれば、少しでも多く撮っておきたいなと思うばかりです。 それにしても札幌駅の停車時間がずいぶん短いんですね。2、3分、長くて5分といった感じではないでしょうか。思っていた時間よりも早くてちょっとびっくりしました。 |
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