レカ郎写真記


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...... 2019年07月03日 の日記 ......
■ 渇水の糠平湖   [ NO. 2019070301-1 ]
4月末、昨年12月の終わり頃に続いて糠平湖に再訪してきました。この時期を狙ったのは渇水期のため。糠平湖と言えばこの場でもご紹介していますが、タウシュベツ橋梁が有名ですが、そのタウシュベツ橋梁が全て見られる、もしかすると接近できる可能性もあるということで行ってみました。
半分忘れかけていましたが、今日はその時の模様をご紹介します。

今回は2ヶ所で糠平湖にアタックしましたが、今日ご紹介するのはそのうちの1か所五の沢橋梁からアタックした時のものです。
糠平湖と言えば三の沢橋梁から湖畔に降りることができるようになっていますが、五の沢は別。ということで今回ご紹介の五の沢橋梁からのアタックははっきりいってお勧めしません。春先で下草がまだ短く見通しが良い時期だったのでアタックできましたが、今時期はもうアタック出来なくなっているでしょうし、熊の危険もありますのでお勧めしません。この時でもかなり笹薮などを漕いで行きました。なのであまり見ることが出来ない風景が登場するかと思います。


まずはお馴染みタウシュベツ橋梁展望台からの様子です。



このような光景が広がっていました。タウシュベツ橋梁が丸出しになっていますね。糠平湖の湖底はこうなっていたわけです。
昨年12月に見た時は上の方が少し凍った湖から出ていただけなので相当水位が下がっているのが分かりますね。

望遠で寄ってみました



換算で480mmですが、湖底に切り株がヒョコヒョコと顔を出しています。

さて続いてはいよいよ五の沢橋梁からアタックです。
展望台から少し上士幌寄りの場所にありますが、あまり人が訪れる感じではありませんでした。駐車場から森の中を少し進まなければならず、軽装だと厳しい感じです。
さらにここから糠平湖へ出るとなると藪の道なき道を行くことになります。そのためお勧めではないのです。

そんな藪を漕いで行って出た先がこれです



立ち枯れた木がいい味を出していますが、枯草はあるもののここも水に浸かることがある位置だと思われます。周りを見ると海岸段丘のような状態になっていますからね。

アングルを変えるとこんな感じです。



ここから一気に湖底へと落ち込んでいます。落ち込んだ先が湖底となっていることが多い場所なのでしょう。枯草などがありませんね。またその湖底を川がさらに複雑に削り取っているのも分かります。

少し進んで湖畔に出ました。



手前の砂利がある場所が普段の湖畔だと思われます。なのでその先は湖ということになりますが荒涼とした大地が広がっています。
土色の湖底部分までさほど高低差がないように見えますが、実際はかなりの傾斜があって降りるのが大変なほどです。

アングルを変えてもう1枚



水があると分かりませんが、湖底が露になるとこれほど起伏に富んだ場所なんだというのが分かります。




少し進んでみました。
この辺は満水の時などは水に沈むあたりなのでしょうか。枯草はありますが、切り株も存在しています。流れてきたものではないようです。
写真中央奥にタウシュベツ橋梁もかすかに写っていますが分かるでしょうか。



これがその傾斜です。
左のちょっと白っぽい部分が普段の湖畔、そこから一気に谷のように下って湖底となっています。
波打ち際からさほど離れていないですが、糠平湖は急に深くなる危ない場所というのがこれで分かりますね。これも遠くにタウシュベツが写っています。



この辺りは湖底になることもある位置です。無数にあるこの切り株、切り株になってどのくらいになるのでしょう。
左奥にはタウシュベツが写っています。



タウシュベツです。
苦労した甲斐があって展望台よりはっきり見えます。展望台からでも直線距離だと1kmもないんですけどね。

おや?橋の周辺に人影が・・・



望遠で見てみました。
確かに人がいます。これはタウシュベツ見学ツアーの参加者です。みんな同じ長靴を着用していますのですぐに分かるのと、この時は林道の合鍵が貸し出されていない時期なので一般人はいないはずなんです。
このタウシュベツ、ツアーに参加するか、林道のゲートについている鍵の合鍵を上士幌の管理事務所で貸し出してもらわなければならないんですが、この事務所が平日しか空いていないんです。なので土日祝は基本あらかじめ鍵を貸し出してもらっていない限りゲートを開けることが出来ないんです。
ゲートから4km程度林道を行かなければたどり着けず、熊の恐れがあるため原則クルマ移動となっているわけですが、上士幌町で観光地として売り出しているわけですし、林道にゲートを設けて通行規制をかけているわけですから、もうちょっと柔軟な対応を望みたいものです。事務所が休みになる時だけゲート前に係員を配置してゲードの開閉をするなどの対応があってもいいのでは?と思うんですよね。じゃないとツアーに参加する以外タウシュベツを間近に見ることができません。

今回この渇水している湖底を歩いて行けないものかと思ったんですが、1kmもないはずのこの距離ながら、湖底はぬかるんでいたり、深く川がえぐり取っていたりして困難と判断して断念しました。この距離は近くて遠いです。意外と完全結氷する冬場スノーシューで氷の上を渡って行くという方法があるようですけどね。

さて先ほどからご紹介していますが、この深い谷、下から見るとこんな感じです。



遠近感がよく分かりませんが、ここから上まで急斜面になっています。断層のように斜面に線がありますが、これはおそらく水面のあった位置でしょうね。普段はこの場所も水の下です。

最後に湖底からタウシュベツを




ひび割れた湖底が乾燥を物語っています。
何気なく湖底にある水や水たまり、実はこれが厄介でこの周囲はものすごく滑ったりぬかるんでいたりするのでこの距離ならタウシュベツまで歩いて行けそうな感じもしますが、それが無理なのです。特に湖底を流れる川が曲者で目の前にあるのに越えられない壁があるかのような状況なわけです。
先月は記録的な少雨で普段なら水没していることもあるタウシュベツがまだ露出し、しかも周りに草まで生えていたとのこと。先月の乾燥時期ならおそらくこの時よりも歩きやすかったでしょうから、ひょっとするとここからタウシュベツまで歩いてアタック出来たのかもしれません。

糠平湖シリーズ、次回は三の沢橋梁からアタックした時のものをご紹介します。

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