
少し前、撮影のついでに少し待てばキハ201系が来るぞということで撮ってみることにしました。
キハ201を撮ったのはかなり久々でしたが、それにしても宝の持ち腐れ状態だな〜と思うばかり。
振り子ではない、車体傾斜システムを搭載した気動車はキハ201が初ではないかと思いますが、以来キハ261系や新幹線車両にまで応用されるまでになっている技術です。 そしてエンジンも電車並みの加速が求められるためハイパワーなエンジンを2機搭載しています。そのためフル加速だと飛行機のようなエンジン音でグイグイ加速していくのが感じられますし、制動をかけた際もエンジンブレーキが利く関係でここでも迫力のエンジンサウンドが響きます。
気動車とは思えないほどのハイスペックな気動車、それがキハ201なわけですが、活動の幅は縮小するばかり。特に札沼線の運用を失ってからは函館本線でのみ細々と活躍するだけで、気動車の特性である非電化区間を走るのは山線に僅かに残る運用のみ。あとは架線の下でのみ活躍するにとどまっています。 また自慢であった車体傾斜システムも停止になっていて使われていません。もうちょっと使い道はないものだろうか・・・と思うのですが、なかなか難しいですね。 おそらくロングシート、3両1ユニットでしか動けないというのが災いしているのでしょう。1両単位で動けるのであれば、ローカル線へ運用できるでしょうし、通勤型のロングシートでなければ別な使い方も出来たのかなと。
このキハ201系、見た目は731系顔ですので、気動車と気づかずに乗っている人の少なくないのかな〜なんて思ってしまうんですよね。ハイスペックなわりには存在感は薄い、それがキハ201系なのかもしれません。
現在主用機器の交換時期となっていて、各車改造などが行われているわけですが、今後キハ201系はどのように残った10年ほどの期間を生きてゆくことになるのでしょう。意外と早々と置き換えられてしまいそうな感じですが、置き換えとなるとキハ40に猛威を振るいそうなH100形に置き換えということになってしまうのでしょうかね。
ちなみにこの写真のキハ201系、実は回送車です。札幌から江別まで回送の後江別から旅客列車で折り返して来るという運用になっています。 |
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