
今日は北海道中央バスの路線車を1台。 今日ご紹介するのは北海道中央バス平岡営業所所属の札幌200か2621、日野ブルーリボン・ワンステップです。
このクルマは10年に中央バスが導入したKC代のブルリ・ワンステップ。 元々は横浜市交通局が97年に導入したもので、横浜22か8933で登録されていた個体です。
中央バス転用に際し、側面表示機の移設とLED化が行われたほか、暖房の強化やロングシートから1人がけシートへの変更などの改造が行われていますが、シートモケットは横浜市営時代のままとなっています。
これら横浜市営の移籍車は中央バスをはじめ札幌市内路線3社に入っている他、道内あちこちの事業者に移籍しています。特に多くやってきている元ユーザーの1つが横浜市営ですが、これら移籍中古車も早いもので各社に配備されて10年前後になります。 札幌圏では00年代末期から10年代初期にかけて、車両の置き換えを移籍車でまかなっていた時代があり、北海道ではあまり見ることのない仕様のクルマなども入ってくるようになり、随分と顔ぶれがにぎやかになったものですが、それらのクルマも製造から20年以上が経過し、移籍の際にリニューアルされているとはいえ、発注車以上の経年車となってきています。
そのため昨年ぐらいから新車に置き換えられ、廃車されるクルマが相次ぐようになってきており、札幌圏の移籍車の一時代を築いたこの横浜市営のブルリも急速に減りつつあります。 この2621も今はもう生きていない車両になっている可能性もありますが、まさに今が横浜市営出身のブルリ・ワンステに札幌で乗る最後のチャンスとなっているのかもしれませんね。 今では中央バスはすべて新車による置き換えに変わっており、再び発注車のみという状態に戻りつつありますが、こうした首都圏出身の移籍車がたくさんいた時代も歴史の1つと言えるのかもしれませんね。 |
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