
先日から北海道入りして試運転を繰り返している伊豆急行のロイヤルエクスプレス。北海道にはなんの縁もゆかりもない車両が突如レンタルという形でやってくることになりました。 この運転に際してDE15を専用色に塗り替えたり、伊豆急行でも電源車を用意したりと随分手間暇とコストをかけているわけですが、今月下旬から3回本運転を行うとのこと。道東方面を中心に周るようですが、最近この手の豪遊列車で流行りの寝台タイプの車両ではないため、車中泊はなく、ホテルで宿泊という形になるようですね。
さて先日その試運転を撮ってみました。何と言っても先頭を務めるのはまっ黄色のDE15の重連。落ち着いたカラーリングのロイヤルエクスプレスに対してなぜこんな奇抜なカラーリングにしてしまったのだろうか、もっとロイヤルEXPに合わせたカラーリングには出来なかったのだろうかと正直思ってしまいました。これでは苗穂工場の入れ替え機です。 豪華列車とするならば、やはり調和のとれたカラーにすべきだったように思うのですが、目立つのは何も機関車だけではありません。伊豆急行で用意した電源車も白一色塗りというカラーリングでこれもまた悪目立ちしてしまっています。こちらもなんで同じようなカラーリングに合わせなかったのか?と思うんですよね。 まあ何かしらの理由があるのでしょうけど、ちょっとこれはせっかくのロイヤルEXPが艶消しになってしまっています。 それともこれが今のJR北が持つカラーセンスなのでしょうか?
このロイヤルEXPをエスコートする機関車はDE15。もしまだ相方のラッセルヘッドを失っていない、現役のラッセルカマであれば、この冬にラッセルへ復帰するはずですが、そうなると朱色のラッセルヘッドにこの黄色の機関車が挟まるという姿が見られることになるのでしょうかね。
ただ久々にDLの重連というものを見ました。DD51亡きあとなかなかこういう姿というのは目にすることがなくなりましたからね。たまにDF200が重連の場合がありますが、あれはぶら下がり回送なので協調運転ではないんですよね。なので双方で生きた状態の重連というのは久々に見た気がしましたし、やはりDLのエンジン音はいいものです。 この黄色はDMVとかキハ261系の貫通戸と同じ色でしょうかね。
さてこのロイヤルEXP、このような編成を組んでいる時は前後が機関車と電源車になっているのでロイヤルEXPそのもののお顔を拝むことができません。てっきり機関車と電源車はセットで動くのだと思っていたんですが、電源車は片方に固定のようです。 そうなると札幌圏で見る場合、到着便ではなく出発便で見なければロイヤルEXPのご本尊を拝むことが出来ないわけです。これは撮り方、撮る場所を選ぶ列車ですね。 DDが残っていたらDDが牽引していたんだろうか?とも思ったんですが、釧網本線辺りで重量制限に引っ掛かって無理かなと。DFを貨物からレンタルしてこなかったのも重量制限に引っ掛かるというのがあったからなのかもしれませんね。
まあ伊豆急行にはまずないDE15と編成を組んでいるという姿は本拠地で見ることが出来ない北海道限定スタイルなのでこれはこれでありなのかもしれませんが、せっかくならお顔をもうちょっと見てみたい気もしました。
電車で電化区間を走るのにあくまで機関車牽引というのは交流と直流の違いから。直流の電車が道内に入ってくるというのも珍しいですし、電車が非電化を走るというのも珍しいですね。こんな試みは過去になかったような気がします。
来年もこのツアー列車は運行されるようですが、電源車まで用意したということは、今後北海道だけでなく本州の別な線区に登場するということがあるのかもしれません。
それにしても滝川で一晩留置があるというのも意外な運転形態ですね。 |
|