
札幌市電の3300形は他の形式が全て幕式表示機からLED表示化された中、頑なに幕式を貫いていましたが、ついにトップナンバーである3301号が今年LED化となりました。 その模様はだいぶ前にご紹介したかと思いますが、さらに変化が出ていました。
最近バスなどで元々ハロゲンだったヘッドライトをLED化するという動きが進んでいますが、3301号もヘッドライトがLED化になっていました。バス部品と同じものであれば小糸製でしょうか。
写真ではちょっとわかりにくいですが、ヘッドライトレンズが若干以前よりクリアになっています。
ただ同じ3300形でも残る4両は表示機もヘッドライトもLED化されていませんので、3301号で試験導入してみたという感じなのでしょうか。今後広がるのかが気になりますが、ただヘッドライトに関しては8500シリーズではなんとかなりそうな感じもしますが、さらに古いヨーロピアンスタイルの車両のヘッドライトをLED化するというのは可能なのでしょうかね。結構でかいですから、バス部品を流用するというわけにはいかなさそうです。まああの昔ながらの車両がLED表示機というだけでも違和感を未だに覚えますが、ヘッドライトまでLEDになってしまったら違和感ありまくりという車両になってしまうので、あの手の古い車両は寒々しいLEDではなく、今まで通り温かみのある電球で貫いてほしいものです。
それにしてもこの3301号は同じ3300形でもトップナンバーだけあって細かな部分で差異が見られますね。 元々内側に倒れるように開く窓を採用してデビューしていますが、3302号登場後に現在の逆T字窓へ交換していますし、よく見ると前戸のガラス周りがシルバーで金属色そのままになっているのに対して他の4両はこの部分をブラックアウトしています。 やはり3300形の試作車的な位置づけだからなのでしょうかね。 |
|