
札幌の定山渓温泉の玄関口のようになっているトンネルが白糸トンネル。温泉街の出入り口にありすぐ近くに白糸の滝があることから白糸トンネルと名付けられていますが、この場所が今変わろうとしています。
随分長いこと工事をしていますが、現在ここを通る国道230号線の拡張工事を行っており、この白糸トンネルを新しくもう1本掘る工事が行われているのです。
定山渓温泉街は片側2車線ながら、2車線区間は短く、渋滞が起きやすい状態でした。そこで片側2車線の区間を増やす工事をおこなっているようなんですが、230号線の中山峠側、定山渓小学校付近から工事区間となり拡張が行われています。この新しいトンネルはその工事の一環のようで、工事が終わると現在上下線で使っているトンネルを中山峠方面専用とし、新トンネルの方を札幌都心方向専用とするようです。 この工事で、トンネルから先、少しの区間ながら上下線で道路が離れる形になるので、完成後は片方の車線からしか見られない景色ができそうです。
さてこの新トンネル、トンネルこそ新しく掘っていますが、手前までは定山渓鉄道の跡地を潰す形で作られています。そもそもトンネルを出たあたりにはかつて白糸の滝駅があった場所ですので必然的に道路の拡張となると定山渓鉄道の跡地に被ってくることになるわけです。 そしてトンネルを出た後の道路も一部定山渓鉄道の跡地を潰して利用しているようです。 230号線はさらに先でも拡張されており、これにょって定山渓鉄道の跡地がかなり犠牲になっています。廃線から半世紀程度ですが、たった半世紀程度でこれほどまで変わってしまうものなのですね。 |
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