レカ郎写真記


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...... 2021年05月04日 の日記 ......
■ 日産初代キャラバン   [ NO. 2021050401-1 ]
以前から近くを通る度に気になっていた1台のクルマ。年々朽ち果ててゆく姿がどうにもきになり、先日近くを通った際についに見に行ってみることにしました。それがこちら



ずっとハイエースだろうか?と思っていたんですが、近くに行ってみてみるとなんと日産の初代キャラバンではありませんか。

どうやら特徴から分析すると初代キャラバンでも前期モデル、初期も初期というモデルになるようです。

キャラバンは現在も続くモデルですが、その始まりは1973年になるようです。札幌五輪より若干歴史が新しいんですね。
ただそうなるとこのクルマはキャラバンの初期も初期、製造は73〜76年になるようなので、約半世紀前のクルマということになります。

なんかこういうモデルの方が見ていて安心しますし、これぞクルマという感じがします。クルマがクルマであってクルマらしかった時代の1台かなと。電子部品なんてほとんどないはずですね。電子部品というか電装品と言った方がよいでしょうか。




反対側ですが、いつもこちら側が遠くに見えていてその衝撃的な姿に目をひかれていました。
雪の重みでつぶれてしまっています。今年の冬もまた破壊が進んだことでしょう。
どうやら空中写真などを見ると随分昔からここに留め置かれているようなんですね。20年は固いかと思いますが、ここに捨て置かれてからの方が実働している期間より長いのかもしれません。

丸目がなんとも当時らしい感じですし、ウィンカーは大きくて見やすい感じがします。今のクルマはウィンカーが小さくなりすぎたり、リアだとテールライトの光にかき消されて見づらいなと思うものが随分あり、前のクルマはちゃんとウィンカーを出していても、ヘッドライトやテールライトの光ににじんで見えず、いきなり曲がりだして焦ることがありますが、こういう灯火類はこのようにハッキリくっきり見えた方がいいと思うんですよね。デザイン性より機能性を重視してほしいものです。
フロントマスクの顔つきも丸目ということもあってやわらかな印象を受けます。最近のクルマはLEDバルブの都合からか、目つきが年々鋭くなってきており、白色の光といい、鋭い目つきといい随分冷たい印象をうけるんですよね。時代背景を物語っているんだろうか・・・とも思えたり。
ちなみにもちろんコラム式MTです。個人的にコラム式MTだけは扱ったことがないんですよね。

さて最後はその屋根が落ちて衝撃的な部分をさらに見てみたものです。



さらに衝撃的なことになっていました。少しわかりにくいかもしれませんが、車内から木が生えていました。破れたところから種が入り込んだりしたのでしょう。
内部に少しゴミなどがたまっていてそこに根を張って生えていました。今後この木の成長と共に車体がさらに破壊されてそのうち2つに割れてしまうかもしれませんね。

多分全国的に見てもかなりレアな1台ではないかと思うんですが、この約半世紀前のクルマ、好きな方がいればなんとか救うことはできないものでしょうか。
このレベルでも修復できるの?というほど、最近の板金技術は向上していますから、このぐらいの破壊レベルでもなんとかなりそうな気がするんですがね。昔のクルマなので骨組みは頑丈でしょうし。

ちなみに初代キャラバン、1.5Lと1.6Lがあったようなんですが、15人乗りのマイクロバスの設定まであったんだとか。最大でも1.6Lのエンジンですから、それで15人乗りのバスというのはかなり加速が鈍かったりしたんじゃないでしょうかね。

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