
札幌市電からM101が去って早くも半月になりましたが、私が最後のM101を撮りに出た日、M101が来る前に面白いものが電車事業所から出てきました。それが今日のもの。 雪11号が電車事業所から出て来たではありませんか。しかもササラがついていません。ササラ電車にササラがついていなければ何になるんでしょうね?
ササラ電車ってほとんど撮るチャンスがなく、試運転を1度か2度撮ったことがあるぐらいで、活躍中というシーンは見たことがありません。ササラ電車が出てくるような時は私も同様除雪に追われるためです。 そしてこの雪11号ですが、98年に導入され今年で23年目の車両になりますが、なんと撮影したのはこの時が初めて。M101もなかなか撮れるものではありませんでしたが、それ以上なのがササラ電車です。
ところでこの雪11号、制作は札幌交通機械ですが、ヘッドライト・テールライトがこの当時配備が始まった3300形と同じような気がするんですよね。ただし3300形とヘッドライト・テールライトの位置は逆ですが。ただ新製当時は3300形同様テールライトが外側という向きだったようなので、途中でひっくり返して付け直した可能性があります。
新しい感じさえするこの車両ですが、作業灯がLEDではない点などを踏まえるとそこそこの年数が経っているということがうかがえます。
この時電車事業所から出て来たと思ったら、中央図書館前の手前で停止し、スイッチバック式でポイントから外回りに転線して再び電車事業所へ入っていきました。この謎の動き、単に向きを変えただけだったのか、入れ替えをしていただけなのかは謎ですでもいちいち外まで出ないとならないというのもなんかめんどくさそうですね。
このササラ電車、大昔の単車のように台車が1つだけ、車軸は2本だけなんですよね。また現役でまだ残る雪1形は部品単位で見るとM101どころか札幌市電最古参となっている210形よりもずっと古く昭和一桁生まれ。設計変更や車体の鋼体化などを経ていますのでまるっきりそのものではないものの、部品単位や車籍で見ると90年前後ということになります。
おそらく今後もこのササラに変わるものはないでしょうから、車両が新しくなってもササラ電車文化は引き継がれることでしょう。ただいつも思うのは、外側に雪を飛ばすということは車道に雪を飛ばすということ。クルマに影響は与えないのだろうか?と思うんですよね。 |
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