
先日電車事業所を見てみると、建て替え工事が進んでおり、ついに車庫の解体が始まっていました。現在はまだその姿はありますし、工場側は稼働中ですが、車庫部分は既に使っておらず、車両は車庫前に青空駐車になっています。 いつかこの日が来るだろうと建て替えの話が出たあたりから記録しておこうと撮って来てよかったです。
現在の建物は1968年に出来たものなので半世紀以上前ということになりますが、今日の写真で手前に写っている現在札幌市電最古参の210形、220形よりは新しいんですよね。この2形式が新造された頃はまだなかった施設なわけです。そう考えると改めてこれらの車両ってすごいな〜と感じさせられます。
その後ろには最新鋭の110形が止まっていますが、1100形としては従来の車庫をねぐらにしていた時代というのは今後何年活躍するのかはわかりませんが、1100形の歴史としては初期の数年だけということになるんでしょうね。まあ1100形は従来車と違って電子部品が多く使われているでしょうから、210形などのように長くは使えないのでは?と個人的には思ってますが。
では既に役目を終えたササラ電車は?というと、旧入庫線の洗車線部分に留め置かれており、1両は収まりきらずに外にいる状態、そして売却され搬出待ちの248号は外に追い出されています。 以前見た時は213号は足回りがない状態でしたが、その213号は既にその姿はなくなっていました。248号は足回りがそのままのようですが、ワンマン装置や行先表示が撤去された状態となっています。 にしても10万20万という値段での売却だったようなので買うだけなら十分個人でも出来る値段だったんですよね。問題は輸送費が車両価格の何倍もするということですが。自分で輸送するだけの能力があるなんて個人はいないでしょうし・・・。個人でクレーンやトレーラを持っているという人はまずいないでしょうからね。もう1つは置く場所でしょうかね。
大体今は40年50年で老朽化を名目に建て替えや解体されてしまう建物が多いですが、おそらくそうなると我々現代人が生きている時代の建物というのはこうしてほとんど残らないことになるでしょうから、ある意味歴史から抹殺されたような時代ということになってしまうのかもしれませんね。 でも考えてみれば地下鉄南北線とそれほど年数的には変わりないんですよね。
古いもいのを悪とする今の時代ですが、一方で古い町並み、古都を珍重するという不思議、未来の古都は今を積み重ねて守り抜いてこそでは?と時々思ってしまいます。 |
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