千歳線の上野幌ー西の里間、西の里信号所近くに架かる陸橋が農場橋ですが、こちらがここ数年で変化しました。以前にもこの場でご紹介したことがありましたが、今日はその変化を追ってみました。
この農場橋、これまでは国道274号側が急カーブになっていて、かつ橋の幅はクルマ1台分しかなく、歩行者すら危なくてクルマと共に渡れない状態でした。また急カーブでガードレールを突き破って下の線路へクルマが落ちるという事故も発生しています。おまけに14tの重量制限がかかっていました。 橋が架かる前は現在サイクリングロードの出入り口になっている部分が車道で坂を下った先で旧千歳線を渡って現在廃道になっている部分を通ってしばらく行った先で現道に合流しているという作りでした。
その農場橋、危険性が高いこと、そしておそらくボールパークが出来ることで交通量が増えることを見据えて橋の架け替えが行われてきました。
下には急千歳線を利用したサイクリングロードが通っていますが、まずこちらに既にあった道路をくぐるトンネルを延長する形で橋のスペースを作り、それを作ってから線路わきの土手を削るなどして新しい道路にする部分を確保して建設工事が進められてきました。 以前は急行はまなすなどを撮る際にはお立ち台になっていた部分も道路工事で削られなくなってしまいました。以前の状況を知っているとほんとに同じ場所なのかと思う変化ですが、こうして出来上がったのが新しい橋と道路。 では古い橋は?となると新しい道路が開通した後も残って来ました。このまま歩道用として残すんだろうか?と思っていたんですが、その時の状況がこちら
これは昨年9月に撮ったものですが、壊すならもっとはっきり解体してますという状況になるはずですので、この状況を見ると一旦舗装などを剥がして作り直している?と思ったんですね。
では次に今年の5月に撮ったものを。
ない!古い方の橋がありません。整備して再利用するのでは?と思っていたのでちょっと意外な感じでした。
きれいになくなってますね。昨年秋ごろには新旧の橋が並ぶ姿が見られましたが今は1本になっています。
現道と旧道の分岐部分から見たところです。この辺りから道幅が急に狭くなって橋に至るという形でしたが、向こうが見えませんね。なので橋の手前まで行って反対からクルマが来ていてびっくり!とか橋の手前で退避という場面がよく見られました。国道側から来てもカーブしているので橋の方の状況が橋の直前に来るまでまるで分らず「危なっ!」となっている場面もよく見ましたし、歩きや自転車で渡る際もクルマが来ないうちに早く早く!と慌てて渡ったものです。
それが今は2車線分と片方に歩道という広く重量制限もない安全な橋になりました。
旧道を進むとどうなるのかというのがこちら
間違って旧道に入るといきなり道路がなくなっている状態です。で、折れるように左に曲がっているのがサイクリングロードの出入り口。元々はこちらが線路を渡って行き来するための道路だった部分です。 ではサイクリングロードとの出入りはどうするのか
これはサイクリングロードから出て来たところの様子ですが、車止めがあって現道へ上がる部分も確保されているように見えるんですが違います。少なくとも今は違います。 今後整備されて変わるかもしれませんが、今は右に曲がって先ほどの現道と旧道との分岐部分まで回り込まないと現道に出て橋を渡ることができません。自転車ならまだしも歩きだとなかなか辛い状況です。そこそこの距離を無駄に往復しなければなりませんからね。 今後ここにサイクリングロードとの出入り口が設置されるのかもしれませんが、ただそうなると歩道があるのはこちら側の車線ではなく、向こう側の車線ですので、歩行者も自転車も車道を横切らなければならずこれはこれで危ない状態です。なぜ両方に歩道を付けなかったのかが謎ですね。
ちなみに国道からこの農場橋へ至るまでの道路も道幅が狭く、路肩を歩いていると危険を感じるほどで、雪で道幅がさらに狭くなる冬場はクルマが来たら一旦雪に刺さりながら止まってクルマをやり過ごす必要すらありましたが、こちらの道路も現在拡幅工事が行われていて、車道の幅が広げられるだけでなく、歩道も設置されています。これもボールパーク関連で交通量が増えることを想定してのことなのかもしれませんが、とりあえずクルマも自転車も歩行者も安全にこの道を利用できるようになったのはありがたいことと言えそうです。 ただ撮影地が失われたというのはちょっと痛いかもしれませんね。 |
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