
近年地方交通の先細りが相次いでいますが、その流れが札幌にもついに来てしまったようです。
現在ジェイアール北海道バスが手稲駅北口ー手稲駅南口で運行している富丘高台線をこの11月にも廃止してデマンドバスへ移行することになったとのこと。
手稲高台シャトルとも言われる路線で、一応手100という系統番号もありますが、行先表示には系統番号の表示はされていません。 この手稲高台シャトル、JHB唯一のマイクロバスを使った路線でしかも一般路線車にも関わらずこのマイクロバスは貸切・高速車のカラーを纏うという変わった路線。おまけに今となってはJHB唯一の幕式表示機を搭載している車両でもあります。
この路線、三菱ふそうのローザを01年に2台導入して運行していますが、数年前から「そろそろ置き換えの時期だけど次の車両は何になるんだろう?」と思っていたものの、なんと次の車両へバトンタッチではなく、路線自体が消えてしまうということになってしまうようです。
車両の老朽化というのもデマンドバスへの移行理由に挙げられていますが、今年で21年目の車両ですからね。高台シャトル専用車ですので走行距離が圧倒的に通常の車両よりは少ないはずですが、それでも21年よく頑張って来ました。
それにしても札幌ですらついにデマンド交通へ移行、やはりクルマ中心の社会において、クルマも公共交通も両方維持してゆくというのは、両雄並び立たずではありませんが、無理というか高望みなのでしょうかね。鉄道もどんどん細り、バス路線も細り。空知方面でもこの秋次々と路線が廃止や縮小されるようですし、クルマがないと移動できない土地に北海道はなってしまうのでしょうか。 このままでは札幌圏と新幹線以外の鉄道は消え、札幌、函館、旭川、釧路、帯広、稚内と言った主要都市以外ではバス路線すらなくなってしまうということになってしまうんでしょうかね。
まあゼロカーボンとか言うなら公共交通を発展させ、クルマの台数を減らす方にかじを切らないとならないはずなんですがね。クルマはガソリンではなく電気を使うようにしようという話ではなくて。 |
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