
私にはもう10年以上抱えている課題があります。それは羊蹄山の夜間撮影。山がドーンとある背景に星が光跡を描いているという構図なんですが、これがなかなかうまくいかないんです。まず羊蹄山麓には年2回ほどしか行かないこと、そしてその数少ないチャンスが必ずしも晴れている、しかも快晴であるという条件が重ならないためなかなか実現しませんでした。 が、昨年やっとドンピシャでタイミングがあったことがありました。そこでやっとチャレンジしたんですが、ちょっといまいち納得いかない点がありました。 ところが先日羊蹄山麓まで行った際、うまい具合に条件とタイミングが合ったため、夜間撮影に挑んでみました。 そして得たのが今回の写真。まあこれが一応は完成型になるんでしょうかね。十数年越しでようやく完成が見えた感じです。 では前回何が納得いかなかったかといえば北極星。前回も北極星の存在には気づいていたんですが、もうちょっとカメラを上に向けておけばよかったかな~という心残りがあったんです。 そして今回試し撮りの段階で北極星の位置がわかったので、今度は少し上向きに、ズームも引き気味にして撮ったのが今日の写真です。北極星を中心に星が回っているのがわかりますね、 空が少し明るすぎですが、これは仕方ないこと。撮影方向としては倶知安市街地方向が羊蹄山の後ろにある形になるのでまち明かりをどうしても拾ってしまうんですね。また札幌や小樽方面のまち明かりも影響していると思われます。雪原がこうした明かりをより増幅させているということも考えられますし、結構光害って大きいなとバルブ撮影をすると感じさせられます。まあベストはのは空気が澄んでいる秋の雪が降る前といったところでしょうか。
今後さらにこの撮影を追求するとすれば、もっと絞ること、露光時間を長くすること、そしてレンズヒーターを使うことでしょうか。マイナスの気温に長時間カメラを放置して撮影しているとどうしても結露してそれがシバレちゃうんですよね・・・。この時も撮影終了時には若干結露してきてました。 |
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