
もう間もなく室蘭本線の気動車を置き換えて登場するのがJR北海道の新形式737系ですが、先日初めてその姿を撮ることが出来ました。 試運転に遭遇したのは実は2度目で、千歳線内を走行する姿をチラっとだけ見たことがあったのですが、2度目の遭遇にして撮影することが出来ました。
今回は6両編成で試運転する姿をとらえることが出来ましたが、もしかするとこの6両編成というのは営業運転開始後はちょっと見ることが出来ない姿なのかもしれませんね。
見た感じですが、四角いな〜という印象です。H100形も四角いですが、H100よりさらに四角い感じです。簡易運転台付きのキハ282の顔をカラフルにしたような感じでしょうか。 H100とはちょっと違うような感じもしますが、H100顔と言ったところでしょうか。今後札幌圏は731顔、地方はH100顔、特急列車はキハ261顔という感じに統一されていくんでしょうね。ただ電車で731系顔ではない車両というのは久しぶりです。
今回のこの737系はJR北海道としては初めて尽くしで、まず取り上げられるのは電車としては初めてワンマン運転に対応しているという点。2両編成というのは実は過去にあったんですよね。それは北海道初の電車711系の試作車。711系の試作車は2両での登場で、のちにクハのみを追加製造した上で編成に組み込んでいますので、737系が初ではありませんが、試作車ではなく量産車として2両1ユニットの車両として製造されたのは737系が初となります。
また735系で試験的に導入されたもののその後733系に採用されなかったアルミ合金の車体が今回初めて採用となりました。なので側面がツルンとしていてコールゲートなどはありません。その側面は735系のようにカラーリングなしではなく、桜色に塗られていますが、薄い色なので光の加減では塗られていないようにも見えます。
またここのところ気動車に至るまで川重での製造一択になっていましたが、737系は日立製作所製と道内の電車では少数派の製造元となっています。日立製というのは735系以来でしょうか。車体がアルミ合金なので川重ではなく735系と同じ日立になったのでしょうかね。
同じ6両編成でもこれまでの電車と比べるとなんだか短いような印象をうけたのですが気のせいでしょうか。 6両編成でパンタグラフが3本も立っているという姿はかつて781系が6両編成を組む時に見られましたが、久々に見たな〜という感じでした。
今回は室蘭本線の気動車を置き換える目的での投入ですが、今後函館本線の岩見沢ー旭川にも投入され、721系が737系に置き換えられていくのかもしれませんね。 ただ、733系のような大所帯になるということはないのかもしれません。 711系が去って以来、1日数往復のすずらんと夏の間週1往復する四季島のみしか苫小牧ー室蘭間の電化設備は使っておらず、この区間はもう非電化にしてもよいのではないかという状態になっていましたが、737系の登場でようやく電化設備が有効に使われるようになるのでしょうね。
ところで気になるのは所属地。苫小牧運転所は非電化ですからこれまでの気動車同様苫小牧運転所構内をフルで使うことはできないはず。そうなると所属地は札幌運転所ということになるのでは?と思うのですが、苫小牧に停泊する編成は苫小牧駅の留置線にひしめき合うことになるのでしょうか。あとは東室蘭の留置線でしょうかね。 今後は気動車で苫小牧ー室蘭を気動車で運行するということはなく、737系の後も同じような電車が引き継ぐことになるはずですので、苫小牧運転所の電化というのも必要になってくるのかもしれませんね。 |
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