今日9月30日をもって札幌駅前バスターミナルが廃止されます。 先日エスタが閉店になりましたが、併設されていたターミナルだけはエスタ閉店後も稼働していましたが、ついにエスタの建物がすべてその役割を終えます。 エスタは大通のデパートなどと違い、地下鉄やJR札幌駅直結、という他にバスターミナルもありましたから、札幌市民以外でも利用したことがありなじみ深いという方も多い場所だったのではないでしょうか。これがエスタの建物の特異性でしょうね。 まさに札幌駅前の顔だったエスタだったわけです。 そこで先日最後の姿を記録しに行ってみました。
まずはこちら。バスの出口を撮ったもの。まだビックカメラなどの看板はそのままでした。 ここから次々バスが吐き出されてくる光景は札幌駅前ターミナルならではでしたね。 ちなみに画像のもっと右側には歩道橋が架かっていましたが、こちらはとっくに撤去済み。以前知らずに行って「ない!」となったことがありましたが、結構利用していただけに歩道橋がないと不便だな〜と感じました。
エスタの建物全体も記録しておきました。 たぶんノーマルの状態で見られるのは今日まで。週明けからは囲いがされたりするのでしょう。 こうやって見るとビックカメラの照明が点いていますので、やっているようにも見えるんですが、でも店の前を行く人も少なく、各階にも照明が点いていないので、やっているようなやっていないような状態になっており、なんだか早朝のような感じがしました。 私はチョイチョイバスを撮る時札幌ターミナルかここ札幌駅前ターミナルに行くことがあり、ここからの光景も見慣れたものでしたが、ここでバスを撮ることもしばらくなくなり、この光景ももう見られなくなってしまうのでしょうね。
今度はターミナル入口へ回ってみました。こちらも見慣れた光景です。 エスタの建物のほとんどはもう役目を終えていますが、ここだけは稼働していてまだ日常の光景が残っているのでなんだか不思議な感じがしました。 ここが出来た頃はモノコックの車両が出入りしていましたが、すっかり出入りするクルマの姿も変わったものですね。
さてここの特徴と言えばこれ ターミナル内に横断歩道があり、信号機が取り付けられていました。 ただこれは元々あったものではなく、10年か15年くらい前に設置されたもの。 ここの信号の面白いところは、歩行者用には人の絵が描かれないない無地のレンズがついていて、車両用には通常各灯火にあるはずの庇がなくレンズむき出しという状態で設置されている点。 見慣れているはずの信号機なのになんだか違和感のある姿というのがここの信号機でした。
その横断歩道にはこうしたゲートが設置されています。信号に連動して遮断ポールが上下する仕組みですが、レーンによっては現在上にも下にもエスタの閉店で行くことが出来なくなっているので、このゲートが降りるとその都度陸の孤島になるという状態です。 この光景ももう見れなくなってしまうんですね。
私もこのターミナルは時々利用していました。家に帰る時、高速バスで出かける時、定山渓方面へ行く時などここからバスに乗ることがちょいちょいありましたが、もうそれも出来なくなるんですね。 特に高速バスでここから出発する時は「さあこれから旅が始まるぞ」という感じがし、帰って来てここに降り立つと「札幌に戻って来た」という実感があったものです。そうした思い出のある場所がまた1つなくなってしまうというのは寂しいものです。
4年5年後に新しい高層ビルが建ち、そこにターミナルも併設されるそうですが、なんでも新しければよいというわけでもないような・・・。 その間バス乗り場は札幌駅周辺にバラバラにされて設置されますが、これって乗り換えのある人は特にものすごく不便でわかりにくいことになるのでは?と思うんですよね。特に土地勘のない人からすると一体自分の乗るバスがどこから出るのか分かりにくくてしょうがないのではないかと思うのですが、せめて札幌駅北口のバス乗り場などにできなかったのだろうかと。 あるいは札幌駅前発着を休止して、その間大通のバスセンターや中央バスの札幌ターミナルで発着を行うという方法もあったような気がしますし、しかもこれが4、5年というけして短くない期間続くというのは、利用者目線の対応ではないですよね・・・。
慣れ親しんだエスタの建物、既にバスターミナル入口にあった2階へ通じる階段が工事の鉄板で囲われていたり、一部を除いてターミナル内の地下へ通じる階段や上へあがる階段も閉鎖されていたりして、もうほんとに終わっちゃうんだな〜という感じでしたが、4年か5年後ここにバスが戻って来る時はどんな場所に変わってしまうのでしょう。
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