
いよいよ今週末北海道中央バスでは大規模改変を伴うダイヤ改正が行われます。近年はダイヤ改正の度に路線の廃止や減便が行われていますが、今回はそのスペシャル版といった内容のダイヤ改正で過去にあまりないほどの規模で行われます。発展的ではなく、衰退的なダイヤ改正といってもいいような内容ですが、その中でひっそり消える路線のうちの1つが急行千歳線。 かつては1時間に1本ベースで札幌ターミナルー千歳駅前を結んでいましたが、20年春のダイヤ改正で大幅減便され、朝の札幌ターミナル→千歳駅前1便のみが残るという状況に。かつては普通便も札幌ターミナルー千歳駅前を結んでいましたが、今では唯一札幌ターミナルへ乗り入れる便になっていたもののこちらも最後に残っていた1便も廃止で千歳ターミナル発着時代から長らく続いて来た札幌ターミナルと千歳を結ぶ路線に終止符が打たれます。
20年30年ほど前は国道36号線を札幌駅前行きと札幌ターミナル行きが競うように走っていて、都心へ行くとなるとダイヤを特に見なくても来たものに乗ればいいという状態でしたが、札幌ターミナル行きが廃止、札幌駅前行きも数えるほどの便数になり、当時では考えられないような状況になってしまうようです。なんだか公共交通がろくに発達していなかった時代にこの21世紀、令和の時代に戻って言っているような、そんな気がします。
この千歳線の急行便が廃止されることで、中央バスから普通便以外の路線がなくなるということでもありますよね。かつては特急便などもありましたが、とうの昔に廃止されています。 まさにここまで来ると必要最低限の路線を維持する力しか残っていないという感じですが、不便になり、そして近々運賃まで大幅値上げされるとなると、ますますバスの利用者はクルマなどへシフトしてしまうのではないでしょうか。 最近ではライドシェアなることを政府が言い出していますが、ようは国と行政的のやり方を見るに、国民は自分の足は自分でなんとかしろと言うことなのでしょうね。
ライドシェアなんてやられたら安全面やトラブルが起きた際のことはさておき、公共交通と食い合いになってしまって、バス会社やタクシー会社は廃業してしまい、国の交通体制が崩壊してしまうように私は思うんですけどね。
というわけで今日の写真は歴史ある急行千歳線の在りし日の姿です。
考えてみればこの他の路線も福住駅発着に短縮されてしまうので、福住駅から都心側を大曲営業所のクルマが走るということはほとんどなくなってしまうのではないでしょうか?このほか西岡営業所のクルマも都心へ乗り入れることがなくなってしまうのでは? 多くの路線が地下鉄駅発着になることで、札幌都心で中央バスを見かけること時代が大幅に減ってしまうのかもしれませんね。都心が不便になるというのはなんだか考えられない現象です。 |
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