レカ郎写真記


[PREV] [NEXT]
...... 2024年02月29日 の日記 ......
■ ひと昔前の写真 その8   [ NO. 2024022901-1 ]



今日はひと昔前の写真シリーズその8です。
今回は少し変わったものを被写体にしていますが、それは札幌市営地下鉄の券売機です。
撮影は2010年3月で今から14年前となりますが、確か淘汰されゆく、そして置き換えられて消えて行く券売機を撮っておこうと撮った1枚だった気がします。

3世代の券売機が並ぶ光景ですが、左が現行機でタッチパネル式、中央がこの中では最も古いタイプ、そして右が中央のものの次の世代と現行機の前の世代という中間のものです。
タッチパネル式のものってもう14年前にはあったんですね。
中央の最も古いものは磁気カードに始めて対応した時のもの。この券売機の登場で磁気カードを券売機で買ったりできるようになりました。改札機で直接カードが使えるようになるまでは、JRのオレンジカードのようにこのカード対応機で切符を買って乗っていましたね。
確か東豊線延伸の時にはもうありましたので30年前にはあったような気がします。
このさらに前の世代、そしてさらに前の世代の券売機というのもあるんですよね。
そちらは地下鉄専用や乗り継ぎ券対応機などがあって、緑一色と緑と黄色が半々になっているもの、黄色のものがあったと思いますし、子供ボタンの部分には白いプラスチックのペラペラがついていて、子供の切符を買う時はそのペラペラをはぐってボタンを押していたものです。

この中央の券売機が見かける率が減って来て写真に残しておこうと撮ったのがこの写真だったと思います。

次に右側ですが、中央のものの次の世代のもの。確か東西線の琴似ー宮の沢延伸の際に導入になっていたような気がしますが、あっという間に次のタッチ式のものに切り替わっていったので、稼働時期が札幌の地下鉄では一番短い機種になったのではないでしょうか。気づけば全部タッチ式になっていて、「あれ?」となったような気がします。
このタイプはJR北海道でも導入してましたね。そして札幌圏では稼働率が同じように短く、あっという間にタッチ式になっていって、こちらのタイプは地方で見かけるようになりました。まあ地方へお下がりってことでしょうね。
地方の駅は大体札幌圏からのお下がりが稼働していることが多い気がします。20年くらい前に北見駅で昔札幌圏で稼働していたボタンが丸いタイプの券売機がまだ現役で「まだ生きてたんだ!」と感動の再開となったことがあります。

確かこの機種で初めてICカードに対応したんでしたね。
導入していない駅もあったような気がしますので、札幌の地下鉄ではマイナーな機種だったのかもしれません。

そして最後は左の現行機ですが、こちらも画面表示などに差異があって新旧があるようです。
形状としては右のものをベースに開発されている感じがします。こうして比べてみると右のものから現行のものは全体的に低い位置になんでもついているようですね。おそらくバリアフリー化というかユニバーサルデザインになっているのでしょう。
よく見ると券売機の下も車いすが入れるように引っ込んでいます。
べニアになっている部分は今新しい券売機へ交換中いったところでしょうか。券売機を設置する部分のみならず、その下もべニアになっていますので、元々壁だった部分をぶち抜いて車いす対応工事をしている最中なのでしょう。
この現行機は同じような機種が北海道中央バスでも採用されていますね。

悔やまれるのが改札機の写真がないこと。カードが直接使えるようになった時のものはあるのですが、その前カード非対応のものが記録する前に淘汰されてしまったので写真に残せていないんですよね。
こうした券売機や改札機といったものも案外早く世代交代してしまうことがあるので、普段何気なく使っている者でも記録が重要だなと感じる1枚です。

今年から新紙幣が発行になりますが、そのタイミングで券売機が入れ替わるという事業者も出てくるかもしれませんね。


...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: