
先日函館本線山線ラッセルの送り込みを例によって撮りに行った時のこと。ニュース映像で「あああそこか」と場所は大体把握していたんですが、先月冬の嵐がやって来た時、高波で1日以上函館本線の手稲ー小樽が普通になったということがありました。その際高波が線路まで飛んできて線路が波に寄って運ばれてきた石やゴミだらけになってしまいましたが、ちょうどその場所がちょいちょい撮影に行くことがある場所でした。で、先日狙ったわけではないんですが、久々に行ってみようというわけでそこへ撮影へ行ったのですが、その日も海のご機嫌が悪い状態。既に現場へ歩いて向かっている時から波がバシンバシン来ているのが見えていたものの、いざ現場へ着いてみると海岸擁壁を乗り越えて時折波が線路の方まで飛んできているではありませんか。というのが今日の写真。背景色の関係もあって少しわかりにくいかもしれませんが、コンクリートの壁を波がはるかに越えていますね。 線路設備も波しぶきが凍り付いてガチガチになっています。 ここよりもっと奥ではさらに頻繁に波しぶきが見えていましたのでもっと派手に線路へ波が達していたのではないでしょうか? 私が把握する限り、海沿いを走る銭函ー小樽築港間にいくつか波が線路まで飛んでくるポイントがあり、随分昔になりますが、私が乗っていた列車にも波が飛んできて突然窓に水がかかってメチャクチャビビったという経験がありますが、ここではないんですよね。 ただごっつい海岸擁壁が築かれているということはここもそういう場所の1つなのでしょう。ただそれでも防ぎきれていないということは、何度も海が荒れているうちにだんだん海岸が現れて消失していき、より線路まで波が来やすくなったのかもしれません。 石狩湾新港の開発で石狩湾の海流などが変わった結果、小樽などの海岸でも状況が変わったといいますからね。昔ちょっとした砂浜だったところが岩場になってしまったりしていますし。
ここも消波ブロックを設置するなどしないと、路盤が波に洗われて流出して線路にも影響がそのうち及んでしまうかもしれません。 今ならこんな海沿いツラッツラのところに線路は通さないで長大トンネルで山をぶち抜くんだろうなと思うのですが、そうした技術のなかった時代に作られた路線だという名残でしょうね。
この状況を見て先月不通になっていたことに納得でした。 それにしてもこれだけの位置関係や海岸擁壁があるのに石などが波によって線路まで運ばれてくるというのもすごい話です。単純に高波を被ると濡れるとか流されるだけでなく、混じって一緒に飛んでくる石などが当たって怪我をすることもあるということなんでしょうね。波の力おそるべしです。
ちなみにこの周辺、こうして高波が打ち寄せることでミスト状になった飛沫が漂っているようで、カメラはガードしていたものの、メガネにびっしり波しぶきがついて帰ることにはすっかり見づらくなってました。 |
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