
現在苗穂運転所の旧扇形機関庫があった位置に1台のキハ40が留置されています。 復刻国鉄色を纏ったこのキハ40 1766は昨年秋に根室本線での運用中クマと衝突して床下にクマを巻き込んでしまい機器類が損傷、自走不能となりこれをもって廃車となりました。まさにクマに殺されたと言った感じですが、今やすっかり希少種になったヨンマルの中でも特に人気のあるヨンマルの1つである復刻カラーの1766でしたので、修復してほしいところではあるんですけどね。復刻カラーとはいえ先のないヨンマルですからそこまでお金をかけてもらえないということなのでしょう。
乗員1名乗客1名はこの中で一晩を過ごし、翌朝無事解放されましたが、犠牲になったキハ40は機関車で牽引され苗穂へ運ばれ長期留置となっています。おそらく雪解け後に解体されるのではないでしょうか。
私としては釧路支社の車両ですしたぶん見ることはないだろうと思っていたので、思わぬ形で目にすることが出来たものの、状況が状況ですのであまり歓迎は出来ないですし、出来れば元気に走っている姿で見たかったものです。
貫通戸にあるヘッドマーク差しがまさに釧路車の証ですね。このヨンマルも所属地の釧路を出てそれっきりになってしまうなんて思わなかったことでしょう。
それにしてもクマやシカとの衝突が後を絶ちませんね。同じ列車が2回もシカに衝突するなんて言うことも度々あるようですし、結構フロントがボコボコになってきている車両が見受けられます。 いっそ北海道の鉄道創世期にアメリカから輸入したSLについていたカウキャッチャーのようなものを先頭車につけなければならないのでは?なんて思ったりするんですが、これもある意味生態系の崩壊が招いていることの1つでもあるのでしょうね。 これ以上悲運の車両が出ないことを願うばかりです。 |
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