
今日はまたひと昔前に撮ったものを1つご紹介です。 今日ご紹介するのはじょうてつの札幌22か1004、日野ブルーリボンです。 じょうてつ藻岩営業所に所属していたこのクルマは90年に札幌市交通局が導入したU代のブルーリボン。 前年まではP代で導入していましたので、U規制車としては1期生にあたるクルマになるでしょうか。 そのため試験導入的な要素もあってか、こちらのクルマは逆T字窓、長らく市バスでは米粒テールを採用して来た中、田の字テールを採用するなど市バスのブルリが一新という感じだったのに対し、同期導入のクルマでも旧来の米粒テールに二段窓で銀サッシというクルマもありました。 またナンバーの若い番号が二段窓、あとの番号が逆T字窓という導入方法かと思いきや、このクルマの後の札幌22か1007では二段窓になっていますので、そういうことではないようです。さらにこの年の秋に導入になったものではT字窓での導入になっておりバリエーションが様々でした。 なおT字窓は貸切兼用車で採用されることになりましたが、90年後期導入分のT字窓も貸切兼用車として補助席を備え導入されています。
さてこの90年導入のクルマから共通して変わった点はABSの導入と丸形ライトから角型ライトに変更した点でしょうか。 ライトが角型になるだけで表情が近代的になった印象を受けます。
この当時市バスだけでなく北海道中央バスでも低床車の試験導入が行われるなど、あちらこちらで色々な試みがみられた時代でした。
なおこの時初めて搭載になった田の字テールですが、2つの派閥に分かれると私は勝手に思っていて、1つは中央バスで採用した上2つがテール&ストップランプで下2つがウィンカーなのに対し、ジェイアール北海道バスや夕張鉄道などで採用したタイプは上2つと下1つがテール&ストップランプで下1つだけがウィンカーというものでした。 では市バスはどっちだったかというと中央バスタイプでの導入でした。 ではこのクルマが最後所属したじょうてつはと言えば中央バス派でした。なので札幌市内では中央バスタイプでの導入が多かったため、JHBタイプは少数派だったものの、田の字テール全体でみるとJHBタイプが多数派だったような気がします。 なおこの後市バスのブルリはさらに進化して赤バスカラーではなく、新カラーで導入になったKC代のクルマではブルリでは少し珍しい3連テールを装備しています。
さて今日の1004ですが、90年に市バスで導入後一貫して藻岩営業所に所属し続け、藻岩営業所がじょうてつに移譲後も藻岩で活躍し08年12月に除籍を迎えています。 今日の写真は08年10月末頃の撮影なので除籍寸前の撮影だったということになるわけですね。
じょうてつでは元市バスのクルマは命が短く早々と除籍されるけいこうにありましたが、他社に渡ったクルマも中には12年頃除籍になっているものもありますが、10年頃には大体除籍されているようです。
個人的にはこのクルマよりもう少し古いP代のクルマが全然撮れてないのが残念なんですよね。P代のクルマは民間に渡った段階で既に古参車だったということもあり、譲渡先のカラーに一応塗り替えられたものの、数年で除籍され姿をどんどん消してしまったのでほとんど記録できませんでした。 塗り替えもされずほとんど稼働しないで除籍されたものも少なくなかったようです。
塗り替えされたクルマ達、特に似合ってないな〜と思ったのは中央バスカラーでした。特に二段銀サッシのクルマが中央バスカラーだと取って付けた感があって似合わないな〜と思っていたんですが、現在のカラーではなく、旧カラーならもう少しよかったのかもしれませんね。 |
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