レカ郎写真記


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...... 2025年02月13日 の日記 ......
■ ブルーリボンシティハイブリッドに陰り?   [ NO. 2025021301-1 ]



2000年代末に登場した日野ブルーリボンシティハイブリッド。ブルーリボンシティをハイブリッド専用モデルにした上で製造していたものですが、札幌市内をはじめ道内あちこちの事業者で導入されました。そんなブルリシティHVですが、札幌市内事業者でここ最近陰りが出てきました。

北海道中央バスはカラーリングこそ専用カラーから一般カラーにされて変化してはいますが、まだ第一線で活躍中なものの、じょうてつでは廃車が進められ、じょうてつ内では一番新しい11年式まで除籍となるクルマが出るほどで、じょうてつ内では元々台数が少なかったとはいえ、ほぼ全滅状態に。ジェイアール北海道バスでも厚別営業所所属のものが元名古屋市営出身のクルマでこれまで勤めて来たスクール専用車が離脱となり、後ガマのクルマとしてブルリシティHVが貸切化されて引き継いでいます。ようは第一線を退いた形ですね。
こちらもJHB内では最新式となる10年式のクルマまで貸切登録となり一般路線から退いているようです。
この意外な変化にはちょっと驚きましたが、12年に中央バスで導入したものでも早いもので13年目ですからねぇ。年式から考えればそういう時期になって来てもおかしくないのかなという気もしなくなないものの、20年以上活躍できるクルマもありますからね。
そうなるとやはり引っかかるのが走行用バッテリーの問題。ハイブリッド車の宿命でもある走行用バッテリーの劣化問題はバスも避けて通れないということになるんでしょうかね。
乗用車でもバッテリー交換に何十万もかかるため、交換して乗り続けるか、クルマを乗り換えるかの選択になりますが、乗用車の場合7、8年目くらいで交換時期になると言われていますから、10年で乗り換えるかどうかを判断するポイントとなるのが乗用車。なので今更何十万もかけてバッテリーを交換してまで乗ったところで数年ということが多いでしょうから、はやりここは乗り換えということになるユーザーも少なくないでしょう。
そうなると中古市場に出ても今更そんなクルマを買ってバッテリー交換にお金をかけて乗りたいという人はそんなにいないはず。バッテリーを新しくしたところで他の部分が劣化してきますから、その先10年と乗り続けるのはちょっと厳しいかなという状態になるはずで、買い手がつかないとなれば中古に出ても売れないクルマとなり、値段がつかないか、スクラップになるしかないわけですいね。

ということを踏まえて考えると、バスもまたハイブリッドは使い捨て同然でかつ長生きできないクルマということになってしまうはず。
バス用のバッテリーともなると百万単位でバッテリー交換にかかりそうな気がしますから、そうなれば最新でも13年目ということを考えたら、第一線を退かして余生を送らせるか、除籍して置き換えてしまおうと判断されてもおかしくないはずですね。特にじょうてつは移籍中古が置き換えのメインですから、中古車の値段と対比すればバッテリー交換するよりもHV車より低年式の中古車で置き換えようとなって当然です。

なんだかすごくもったいない気がしますし、バッテリーが劣化するEVやHVはほんとにエコカーなのか?という疑問も出てきますが、乗用車ではあまり使い物にならなくコスパも悪いEVから再びHVに回帰する動きがみられるものの、一方で使い捨て同然の状態で、非HV車よりも長持ちしないクルマをボンボン売るというのは果たしてエコなのか?と思うのですが、そこから考えると同じエコカーにCNG車というのもありました。こちらもガスタンクの期限があるので車両としてはまだまだ使えてもタンクを交換するか早々に廃車するしかないという車両でしたから、エコカーというものの本質はエコじゃないんじゃないかという考えに至るんですよね。

充電池というのは昔から使い続けるほどに劣化して使えなくなるものというのが宿命でしたが、これを解決しないことにはEVやHVが使い捨て状態なのは変わらないでしょうね。バッテリーのちゃんとした処理方法もまだ開発されていませんし。

これらブルリシティHVが一掃されてしまうと、札幌市内では中央バスでQSD代のブルリハイブリッドを数台導入している程度ですから、もうHVバスというのは見られなくなってしまうのかもしれませんね。そのQSD代のクルマですら早いもので来年で10年目ですし。

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