レカ郎写真記


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...... 2025年03月28日 の日記 ......
■ 思い出の月形線   [ NO. 2025032801-1 ]


もうすぐ4月の夏ダイヤ改正がバス事業者各社で行われますが、今回も北海道中央バスでは大鉈を振るう内容となっており、多くの路線が廃止、減便となります。
廃止となる路線のうち以前新93系統を取り上げたことがありましたが、今回はもう1路線、月形線を取り上げてみたいと思います。

月形線は大正14年に岩見沢ー北村間でバスの運行が始まり、昭和17年には中央バスの前身となる事業者により岩見沢ー月形でバスの運行が開始されていたようです。

今から20年以上前の03年頃は今よりずっと本数も多く、系統も複数あったようですし、月形ー美唄という路線もあったようで、今では考えられないぐらいバス路線や便数がずっと充実していた時代もあるようですね。

ところが今では平日で5往復、土日祝ダイヤでは2.5往復で岩見沢発の最終が12時30分、月形発が折り返し便となる13時25分発ととても使えるような設定にはなっていません。

私も何度か月形線に乗ったことがありますが、岩見沢ターミナルから乗ると大体岩見沢土地改良区バス停を過ぎたあたりから農村の風景になり道も悪くなるといった感じで、札幌市内の路線では考えられないような雰囲気になります。
路面の段差でバスが減速しても大きく揺れることもあったり、またほとんどバス停には止まらないような状況なので走る距離のわりにはほぼダイヤ通りで時々乗降客がいなくてもバス停に止まって時間調整をすることもしばしば。途中の北村辺りで少し乗降があるかなといった感じであとはひたすらガンガン走り続けて月形市街地へ入って行くという感じでした。

私が最後に乗ったのは札沼線廃止2日ほど前に月形へ行った時でしたが、この時ですら「この路線も将来的には危ういだろうな」と思ってましたが、その時は意外と早く来てしまったようです。

なお同じ年の2月にも月形へ行っているんですが、この時は浦臼まで列車で移動して浦臼ー滝川でバスに乗ったんですが、この時乗った滝川浦臼線も今は無きものになってしまっています。
なので余計月形線の廃止を知った時、空知方面のバス路線がどんどん細るなと実感しました。

ただ完全に月形線が消えるというわけではなく、4月1日からはアオヤナギ観光バスが路線を引き継ぐという形で新規に路線バス事業に参入するようで、バス会社は変わっても運行は継続になるようです。
通学の都合があるためでしょうかね。
しかし土日祝ダイヤの最終便が早いのは変わらないようですけどね。
またアオヤナギ観光バスは月形に本社を置く事業者なので、ダイヤ設定が月形ベースになるようです。

さらに運賃がなぜか中央バス時代は岩見沢ー月形で現在940円のところ、800円になるんだとか。悪いことばかりではないということでしょうね。

月形は札沼線が廃止になり、石狩月形駅舎が取り壊しで消滅し、バス路線もまた変わり、余談ではありますが、月形名物の月形まんじゅうを売っていた店も閉店となったことで幻の味となってしまいと札沼線廃止当時から大きく変わって来ていますが、古くは大正時代に開設されたバス路線に起源をもつ月形線だけはなんとか末永く継続してほしいものです。

「村界」という停留所なんてかつて北村という自治体があったことを今に残す証しの1つでもありますが、路線ごとなくなってしまえばこうした小さな証しも失ってしまうことになりますからね。

というわけで今日の写真は札沼線廃止の際月形駅前で撮った21系統月形線のものです。
出来れば行先表示は月形駅前で撮りたかったですが仕方ないですね。

ところでもう石狩月形駅はとっくに廃止になり駅舎もなくなりましたが、バス停だけは各社ともに月形駅前のままなんですよね。まあ変えるといっても今更変えようがないのかもしれませんが。

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